CANALAZZO 48号


CANALAZZO 48号

2006/12/10(日)発行

━━━(1面)【国内】東南アジアへの入港許可証発行はじまる━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

政府の旗振りで始まった、東南アジアへの進出計画は、 12月10日、先遣隊による計画の第一段階を終了し、 元首官邸での入港許可証の発行が始まった。

当初、大国との国力差を背景に、また遅れをとるのではないか、 それでなくても列国の私掠艦隊に妨害されるのではないか という懸念の声があがるなか、 先遣隊は、着実に地歩を固め、 現地情報の収集、物資調達、抵抗勢力の排除を行っていった。
他方、ネーデルランドが先行しているとの情報も伝えられているが、 元首官邸サイドでは

「列国と較べてそう遜色のない進行状況」

と分析している。

会見に立ったモチェニーゴ官房長官は、

「東南アジア市場を開拓し、
ヴェネツィアにさらなる富と栄光をもたらす、
最初の一歩をようやく踏み出すことができた」

とし、市民の更なる協力を求めている。

━━━(2面)【国内】先遣隊に早くも膨れ上がる不満 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先遣隊の活躍により、 計画が順調にすすむ東南アジアへの進出ではあるが、 その先遣隊の間では、不満が広がりつつある。

というのも、入港許可証の発行認可権がコンソレにあるにもかかわらず、 本国でしか許可証を受領できないという 制度上の問題があるからだ。

「本国以外での発行の前例がない」

という官僚主義然とした態度もさることながら、 目の前に広がる海を自由に航行するためには 万里の波濤を引き返すよりほかないという状況に 理不尽を感じる航海者は多く、 はやくも改善要求を突き上げる人間もいる模様だ。