CANALAZZO 44号


CANALAZZO 44号

2006/11/14(火)発行

━━━(1面)【国際】北洋海戦、イングランド・ヴェネツィア連盟軍勝利━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月12日、イングランド・ヴェネツィア連盟軍は、 10日にカテガト海峡で発生したポルトガル・フランス連合軍との 武力衝突に始まる、北洋海戦に勝利をおさめた。

11月10日、宝石取引の中心地として名高いデンマーク=ノルウェー王国の首都 コペンハーゲンでの商業権益の拡大を目的とし、 葡仏連合軍が北洋に進出。
オスロやハンザ自由都市リューベックやダンツィヒなど周囲の港を占拠し、 実力を持ってコペンハーゲンを包囲する作戦に出た。
対して、英威連盟軍はデンマーク王の求めに応じたという名目の下、 コペンハーゲン防衛に乗り出し、両軍の武力衝突に発展した。

海戦初日、英威連盟軍は、包囲作戦のために分散した 葡仏連合軍の各個撃破に成功。
次第に主力が集結したオスロ港の包囲に傾注。
葡仏連合軍をオスロに封じ込める結果となった。
二日目に至って、葡仏連合軍は本営をダンツィヒに移転。
狭いスカゲラク、カテガト両海峡を抜け出し、 バルト海から西を目指す作戦に取ったものの、 初日からの勢いに乗る英威連盟軍に出鼻をくじかれ、 リューベック沖、ダンツィヒ港などで防戦に回る結果となった。
三日目には、両軍ともに最大規模の戦力を投入し、 まれに見る大規模な海戦に発展したが、 動員数で優位に立った英威連盟軍が、 リューベック、ダンツィヒ、ウィスビーなどの沖合で、 葡仏連合軍を包囲することとなった。
これにより、葡仏連合軍司令部はこれ以上の戦闘継続を断念。
停戦を申し入れ英威側もこれを受諾し、戦闘は終結した。

結果としては、葡仏の北洋進出は阻まれ、 一方で、ヴェネツィアの北洋権益が目に見えて拡大したわけでもなく、 ただ、イングランドの北洋での覇権を列国に再認識させるというのみに終わった。

━━━(2面)【国際】トルコ、キプロスから退却 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ニコシアを包囲していたトルコ軍が退却の動きに入ったことが、 この度確認された。
外交筋によれば、ハイレディン艦隊が敗退したため、 東地中海の制海権を失い補給が続かなくなったこと、 数度に及ぶ天災によりイエニチェリ軍団に壊滅的打撃があったこと、 加えてスルタンがキプロスへの興味を失ったことなどが要因とみられている。
しかし、イスタンブールからの報告では、 トルコ側は敗退ではなくあくまでも一時的転進と主張しており、 すぐさま和平交渉に入る姿勢はみせていないとのことだ。

━━━【訂正とお詫び】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

CANALAZZO43号2面において、 メルカトール杯争奪発見アカデミー大会の日程を 11月2日と4日と記載しておりましたが、 正しくは11月3日と5日の誤りでした。
ここに訂正いたしますとともに深くお詫び申し上げます。