CANALAZZO 38号


CANALAZZO 38号

2006/10/11(水)発行

━━━(1面)【国際】イングランド・ヴェネツィア連盟軍、アビジャン沖海戦で目的を達せず━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

10月6日より3日間に渡った、イングランド・ヴェネツィア連盟軍(以下、東軍)と イスパニア・ネーデルランド連合軍(以下、西軍)のアビジャン沖の海戦は、 東軍が優位に立ったが、目標アビジャンを攻略することはできなかった。
(解説→2面)

ロンドンを出航した東軍は、サントメ・サンジョルジュに拠点を構築。
そこから西進して、アビジャンに迫る作戦を採った。
が、開戦後まもなくして、アビジャン・サンジョルジュ航路に陣取った、 東軍第一艦隊ならびにサントメ沖に集結した第二艦隊に対し、 西軍遊撃艦隊が奇襲、東軍は多少の打撃を蒙った。

それでも東軍は、陣容を立て直し、大型艦の投入により形勢を逆転。
その後は圧倒的な艦艇差を活かし、終始優位に立ち、 本隊は半ばアビジャン港を包囲する形となった。

また、別働隊はサンジョルジュ港、サントメ沖、 プリンシペ島などで激戦を繰り広げた。
一方で、西軍の抵抗も激しく、アビジャンの堅陣を突き崩すこと叶わず、 3日目の停戦に至った。

結果として、西アフリカの勢力図にさしたる変化はなく、 イスパニア優位の状況が保たれたままである。

━━━(2面)【海外】ヴェネツィア、サンジョルジュ権益をどうにか死守 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アビジャン沖海戦において、ヴェネツィアは小型艦を主力とする正規艦隊と、 大型艦約80隻を主力とする志願兵艦隊を投入。
黄金海岸からギニア湾に広く展開させながら、 各戦線で勇猛果敢な戦いぶりを見せた。

一方、海戦中は交渉団がサンジョルジュの総督と折衝を続け、権益確保に努めた。
イスパニア側の素早い対応もあり、3日間の成果は現状維持に留まったが、 牽制としての役割は充分果たしたといえよう。

━━━(3面)【海外】カラカスの発展 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

10月9日、「マント&タブレット普及協会」の一行が 6船隊に分かれて入植地カラカスを訪問。
釣り大会などのレクリエーションに興じつつ、 大量のマントとタブレットの寄付を行った。

現在、カラカスではようやく黒粉の大量生産が始まり、 一般販売が開始されている。
また、ある山師が奥地にて有望な鉄鉱石の鉱脈を発見したとの報告もあがっており、 商業ベースに乗るのも時間の問題と見られている。

だが、一方で、発展指数は30000近くと、すでにトリエステを越え、 かの家畜の一大市場ザダールに迫る勢いとなっているにもかかわらず、 相変わらずのテント同然の仮設住宅暮らしに入植者の中には 音を上げるものも出始めている。

住宅建設の遅れについて、 住民の中には「業者の怠慢」をあげるものもいる。
それに対し、建設業者は「役所の計画がなってない」とつきあげ、 役所は役所で「何分にも予算不足。本国政府の資金送付も滞りがちで、 寄付がすべての状況のなか、できる範囲で何とかやっている」と弁明している。

もっとも、南国にもかかわらず、 トーガにビレッタという本国流の服装を頑なまでに守り、 「防壁の補強は削碌銅板に限る」と教条的で、 一方では、ストレス発散のためか、冒険者たちに今週はこれ、 次はあれと発見物の報告を気ままに求め、 しかもその嗜好が全くつかめない“お役人様”っぷりが遺憾なく発揮される状況では、 発展もままならぬのであろう。
これでは、後は神頼みと護符をかき集める入植者が現れるのは無理からぬことである。

━━━(4面)【政治】市民大集会、日程発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

市民大集会事務局はこのたび、 10月定例会を16日に予定通り開催することを発表。
議題として、通常議題のほか、選挙管理委員の選任などを挙げている。