CANALAZZO 29号


CANALAZZO 29号

2006/08/06(月)発行

━━━(1面)【国内】市民大集会、新議長選出━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

8月5日、ヴェネツィアで実施された市民大集会の議長選挙は、大接戦の末、元議長の流れをくむ人物が新議長に選出された。

当初、初の試みでもあり、大きな混乱も予想されたが、候補者4名の演説の後、投票ならびに開票作業は粛々と進行し、1時間あまりで終了した。

開票結果は、26票:25票:25票:18票と大きく割れたものの、得票数一位の候補者を当選者と認定、議長として承認された。
新議長は副議長を指名するとともに、大規模投資を提案。
多数の支持を受け、ご祝儀投資が各地で展開された。

━━━(2面上段)【海外】サロニカ、またまた同盟港に編入━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

8月5日、サロニカの僭主はヴェネツィアとの同盟を改めて表明、元老院はこれを受け入れた。
一時はポルトガルへとなびいたサロニカであるが、どうやら、目の前に山と積まれた3億ドゥカートに抗しきれず、ポルトガル旗をたたみ、金獅子旗を持ち出してきた模様だ。

━━━(2面下段)【海外】サンジョルジュ争奪戦は継続か?━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

8月6日、ヴェネツィアの使節団はサンジョルジュ港に入港。
当地の総督と交渉を持ち、ヴェネツィアの優先権を再確認することに成功した。

現状では、とあるイスパニア人の一団が、いまだ並々ならぬ関心を抱いているとみられているが、その理由は、ヴェネツィアへの無言の圧力なのか、ギニア湾沿いにイスパニアの交易圏を創出したいのか、ただ、当地の酒場娘に横恋慕しただけなのか、定かではない。

━━━(3面)【海外】カンディア騒乱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このところ、ヴェネツィア領クレタ島で、ギリシア系住民が「圧制と搾取」からの解放を掲げ、総督府に押しかける騒ぎが頻発している。

現状、ヴェネツィア本国からの投資が継続的に行われているため大事には至っていなが、 東地中海の航行が安全になってきている状況下で、騒乱が拡大することを、カンディア総督府もヴェネツィア本国も望んでいない。

一説には、カンディア総督府は、また、名誉島民号を連発して、イングランド人とみられる資金提供者を懐柔しようとしていると言われているが、東地中海の十字路を確保するためには、そのような対処療法だけでは不十分とする声もあがっている。