基本的なスペック


基本的な機能

スペックは以下に大体書かれています。*1

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  • 100kHz〜30.00MHzが動作保証している周波数範囲だが、100kHz以下も受信は可能(30kHz〜)*2。VHFコンバーターを内蔵することで108-174MHzの受信も可能だ。後者はオマケ機能だろう。
  • 電波型式としてはLSB/USB/CW/AM/FM*3/FSKが受信可能。マニュアルにはSSTV/FAXの受信方法まで記載されている。大きなお世話かもしれないが、R-5000でFSK(RTTY)を受信してた人なんて、果たして存在したのだろうか(汗
  • 2VFO、100チャンネルメモリー(モードおよびANT1/2も記憶可能)。
  • 2つのデジタル時計を内蔵しており、どちらかを常時表示可能。おそらくJSTとGMTなどの二時間帯をいつでも見られるようにするためのもの。タイマーとしても使用可能であり、REMOTEコネクタにリレー出力がON/OFF/COMMONとも出ている(いったいどう活用せよと?)
  • アンテナ入力は2系統。フロントパネルのボタンでワンタッチ切り替え可能。ANT1はMコネクタでインピーダンス50Ω。ANT2はハイインピーダンスのフィーダーやループアンテナなどをYラグでつなぐことが想定されているのか、50Ω・500Ω両用の端子盤(50Ω-GND-500Ω)で出ている。
    • たとえばですが、ANT1にはMコネで素直にメインアンテナを接続し、ANT2はサブアンテナとして、アンテナカップラーをかましたり、平行フィーダーでマルチバンドのワイヤーアンテナをつなぐなんてどうでしょうか。
  • REMOTEコネクタ(7pin DIN)のP7をGNDに落とすと受信機をmuteできる。送信機・トランシーバーの隣で使うとき用。
  • ACCコネクタはRS-232Cで外部制御する際に使えるらしい。

外見・操作性

  • 筐体はとことん、先行して開発されたであろうTS-440Sの再利用だ。数m離れたらどっちか見分けがつかない程ソックリだ。ツマミやボタンの位置も基本線はそのままなので、大半は同じ金型で作られていたのだろう。*4
  • VFOのメインノブも、もちろん440と同じ。小口径の割に高級感があってここちよい。ノブのすべり止めにラバーを貼っていないおかげで、劣化の心配もない。
  • 操作性もほぼ440に準じる。モードボタンを押すとモード頭文字のモールスが鳴る*5ギミックも440譲り。
  • 同等サイズのHF機に比べると、内蔵スピーカーが大きい。受信のフィーリング参照。


*1 cited from http://www.kongsfjord.no/data_sheets/Trio%20Kenwood/Kenwood%20R-5000.pdf
*2 実際、長波JJY(40/60kHz)もアンテナ次第ではそれなりに受かる。
*3 ナローFMのみ
*4 1980年代中盤のケンウッド社製小型機にほぼ共通の金型を使ったと推測されるのは、TS-670、TS-711、TS-811、TS-440S、R-5000です。大体似たフロントパネルのデザインですが、カラーリングとボタン位置が前三者と後二者で異なっています。
*5 AMならトツー、LSBならトツートト、等