IFフィルタ


JST-135のIF フィルターは455kHzのみが提供される。

CFH-38A(IF FILTER UNIT)には、デフォルトではメカニカルフィルタ(MF-455-10GZかMF-31C, 2kHz/-6dB)のみが実装されている。

  • 2つの空きスロット(FL5とFL6;2スロットのうちプラグインコネクタに近い方がFL5)に455.00kHzを中心周波数としたSSB/CWフィルターを追加(ハンダ付け)することができ、それぞれをSSB/CWどちらにでも設定し使用可能。
  • 純正品以外に、他社の455kHz IF用メカニカル・クリスタル・セラミックフィルター等を(適切に配線すれば)使用することができる。実装方法は各自検討して頂きたい。
  • SSBにおいては、受信時に設定したフィルターが送信時にも使用される。そのため、受信帯域を広く設定すると送信帯域も広まり音質が高くなる。帯域・シェープファクター・群遅延特性(フィルター自体の素の音)が送信音質に素直に反映される。
  • 余談ではあるが、メカフィルの音質では、MF-455-10GZが入ってる個体が当たりでMF-31Cが入ってるのがハズレ、みたいなうわさもあるが、定かではない。

当時提供されていたオプションのフィルタは以下。

日本電波工業(NDK)のOEMであるらしい。

  • CFL-231 300Hz (NDK YF455FM OEM)
  • CFL-232 500Hz (YF455DQ)
  • CFL-233 1kHz (YF455DE)
  • CFL-218A 1.8kHz (YF455EBF)
  • CFL-251 2.4kHz ( YF455EB)

1kHzというあまり聞きなれない帯域幅のフィルターの存在が興味深い。CWには広すぎるし、SSBには狭すぎる。後期に出た150Wバージョン「JST-135HP」は件のCFL-233を内蔵していた。謎だ。 もしや、あまりにこのフィルターだけが売れなくて余ったからサービスでつけちゃったのだろうか?

IFフィルタのイネーブル

IFフィルタは挿入後、ユーザー定義で認識させ、更にSSB/CWどちらに使うかも含め設定してやる必要がある。

  1. 「MEMO」+「FUNC/HAM」スイッチを押すとユーザ定義モードに入る。
  2. テンキーで「2」「1」または「2」「2」と入力して定義番号を「21(FL6)または22(FL5)」とし、「ENT/kHz」ボタンを押すと、「21/22」(IF FILTER UNIT)の設定が可能となる
  3. メインダイアルを回して「0」(実装なし)から「1」(CW用)または「2」(SSB用)に変更し、「ENT/kHz」ボタンを押して確定。
  4. 「MEMO」+「FUNC/HAM」スイッチをもう一度押して通常操作に戻る。