JST-135の回路構成は、1980年代末当時のからするとかなり先進的である。
シンセサイザ部 †
今やごく普通に使われているDDSが採用された走りだった。
一発周波数管理であり、ルーフィングからBFOに至るまで、周波数変換に関わる全ての局発信号が、DDSを用いたPLLループで生成されている。
受信系:ハムバンド→70.455→455→98kHz復調 †
- 受信における周波数構成は、HF信号が、35MHz LPF→RF TUNE→35MHz LPF→70.455MHzに変換→70.455MHzルーフィング→455kHz(2nd IF)→98kHz(3rd IF)→復調、の順に変換される。
- BWC・ECSS・ノッチが使用される場合は、455k(2nd IF)→BWC unit(400kHz)→455k→98kHz(3rd IF)→ノッチフィルター→「ECSS UNIT」「復調」に2分岐。
- 当時のトリプルコンバージョンの常識は、ルーフィング→8〜9MHz (2nd IF)→455kHz(3rd IF)ときて復調か、高級機はその後にノッチ用の数十kHz(4th IF)を経る。RF TUNE(プリセレクター)が入っていないそこらのリグで、いきなり2nd IFで455kHzに落とすと、広いルーフィングを通過したたくさんの信号が455kHzに飛び込んできてしまう。
- フロントエンドのRF TUNE(自動電子同調のプリセレ)として、バリアブル・チューニング方式の複同調回路を内蔵している。
送信系:455変調→70.455→ハムバンド †
- 送信(SSB)における周波数構成は、BMで455k DSB生成→455kフィルターでSSB生成→70.455MHzに変換→70.455MHzルーフィング→ハムバンドに変換→RF TUNE→増幅段へ。
- 受信部のハイパフォーマンスさのアピールポイントであるRF TUNEが、送信時にも通っている入っていることも見逃せない。
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