実践編 / CW運用に使ってみる


現代的に使ってみて気づいたこと

JST-135は多少使いにくい点や不足する機能もあるが、CW運用において現代的にも十分実用的な無線機ではあるが、。

  • BFOのピッチ周波数は10Hz単位で変更可能。好きなトーンに設定できるのは非常にうれしい。
  • エレキーが内蔵されていないのは少々不便。外付しましょう。
  • VOX機能のON/OFFはモードごとに記憶され、モード変更に追従してON/OFFしてくれる。これはSSB/CWを行ったりきたりするような運用スタイルの場合に、CWからSSBに変えてVOXをいちいちOFFにしたり、またCWに戻す際にVOX ONしたりを繰り返さなくていい。
  • 内蔵メモリーが200chもあるので、あらかじめ使いそうなバンドモード等はいっぱいメモリーに収めておくのが好ましい。VOXや帯域幅なども記録されている。
  • 昨今は、多くの局が500Hzステップ(混んでいたら200-250Hzステップ)できっかりの周波数で運用されている。現代的なリグにはよく装備された「早送りのクリック感あるサブダイヤル」的なものはない(「←」「→」ボタンはある)ので、「500Hz飛ばしで入感局把握を行う」というようなことはできない。
  • 135にオーディオピークフィルター(APF)が内蔵されていないのは、ローバンドDXなどでカスカスの信号を拾い上げたいような際には少々苦しい。とはいえCWナローフィルター内蔵時、BWCユニットが装備されていると、IF帯域を極度に狭めることができるので、多くの場面で困らない。

CWのゼロイン方法

CWのゼロイン方法について、取説には2つ記載されているが、「ゼロイン方法(II)」が非常に有効。

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BFO周波数をDDSで作っているおかげで、BFO周波数を連続的に可変でき任意に設定できるが、これを利用して、ゼロイン方法にも工夫がみられる。

CW受信中に「METER」スイッチを押している間だけ、BFO周波数を455.00kHzに強制的に変更されるようになっている。 そこで受信中の目的CW信号に対し、「METER」を押し(BFO=455kHzにする)ながらVFOノブを回し、ゼロビートをとってやれば、ピッタリゼロインしたことになる。