リニアアンプとの接続


リニアアンプとの接続

JST-135はよい音質とIMDを持っており、リニアアンプのエキサイターに適していると思われる。

他社機のようにALC/STBY端子がRCA端子で出ているわけではないので、135専用ケーブルを自作する必要がある。

接続ケーブルの自作(ALC, STBYのみ)

リアパネルのLINEAR AMP端子を使用する。

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通常のリニアアンプとの接続ではALC入力とSTBY(スタンバイ)出力をつないでやればよく、135内蔵のSTBYリレー接点は半導体・真空管リニアの多くを問題なく駆動できる*1。 DSUB 9ピン(オス)のP1, P9がGND、P5がALC、P7がリレーのCOMMON、P8がMAKEである。リレー出力を出すためにはP6をGNDに落とす必要がある。したがって、DSUB端子側でP1-6を短絡したうえで、RCAピンプラグx2で

  • P5(ALC)-P9(GND)でALCを入力(回り込み対策として0.01uFパスコン加える)
  • P7-8をSTBYとして出力(同上) としてやればいい。

接続ケーブルの自作(PTT入力)

フットスイッチなどで外部からスタンバイ、ないしはリニア-リグ間のPTT遅延などを行う際には、PTT入力用のコネクタを設ける必要がある。

そういった際は、リアパネルのACCESSORY端子が有用である。

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DSUB 25ピン(オス)のP1がPTT、P15がGNDなのでスタンバイする際には、P1-P15を短絡してやればよい。

上記の通り、いずれも汎用性あるDSUB端子であり、秋月電子などでコネクタ・シェルとも安く入手可能である。

ALCの調整

JST-135はリニア側から戻ってくるALCがキッチリ効き出力低減が行われる。

ただし他社機とは動作点・フィーリングがかなり違うため、他社機からリプレースする場合、リニア側のALC電圧を135用に調整し直す必要がある。


*1 古典的なSB-200やSB-220のようなのは要注意