ネバーウィンターナイツ(NeverwinterNights;NWN)はBioWareが開発し、SEGAが翻訳し 日本で販売しているファンタジーコンピュータRPGで、以下の特徴があります。
どちらかといえば後ろのほうに上げた特徴が、この製品だけの特徴になっています。
NWNはテーブルトークRPGのD&D第3版に基づいて作られています。 D&D第3版はカードゲームのマジック・ザ・ギャザリングで有名なウィザード・ザ・コースト社から以前のD&Dよりプレイアビリティを高めたゲームとして発売されました。日本でもホビージャパンから翻訳されさきごろ3.5版の翻訳も発売されました。
国内最大のTRPGといえばソードワールド(SW)ですが、その開発のきっかけとなった コンプティーク誌上の「ロードス島戦記」リプレイは当初、D&D(旧版)で行われて いました。つまりSWとD&Dは親戚関係にあります。また、その歴史のせいか後に発表さ れた「ロードス島RPG」はSWとD&D(旧版)の橋渡しのようなシステムになっています. このことを頭において両者を比較してみましょう。
SWの優れたところは、キャラクターはD&Dはクラスで決定されるシステム(一度クラスを決定したら最後までその能力が決定されてしまう)だったのに対し、SWはクラスとは一種 のスキルであり、後からいくらでも組み合わせがきくものだというところにありました。しかし、D&Dも第3版になって大幅にシステムが変更され、レベルアップ時に新しいクラスをとることができるようになった他、新しいシステムのいいところを取り入れて、遊び やすいシステムになってきているように思います。
SWでは各クラスレベルの最高がキャラクターレベルですが、D&Dでは各クラスレベルの合計がキャラクターレベルです。 そのため、SWで必要な経験地はあげるクラスレベル依存ですが、D&Dではキャラクター依存です。 そのためSWではキャラクターはマルチクラスをやるのが当然の選択になりますが、(1レベルクラスの取得は高レベルキャラにとっては負担が軽い)D&Dでは基本はシングルとい うことになります、また無難なマルチクラスとして、他のクラスを1−2レベルだけ重ねた準シングルというのもよくある選択です。 各クラス高レベルになるにしたがって得られる能力があるので、その効率を悪くする 同レベルのマルチというのはあまりいい選択ではありません。
ただし、上級クラス(プレステージクラス 英語はprestige class)というものがあり ます。これらはある条件を満たすと取得できるクラスなので、あるプレステージクラス になるのに効率がいいために・・というなら上記の選択もありえます。
●D&DとNWNの違い NWNでは基本的に、テーブルトークよりルールが甘く設定されています。つまり同レベルのテーブルトークで使うキャラより細かいルール変更により、キャラクターが強くなっています。また、その反面、ミッション、またモンスターを倒したときに得られる経験値は テーブルトークより少なく設定されています。 これは、本来のD&Dはなかなかシビアなゲームバランスをもっており、考えないで行動するPCは以外とあっけなく死んでしまうゲームだということが関係しています。これは NWNで本来のルールを適用した場合この傾向はもっとつよくなるでしょう。なぜならリアルタイムではキャラクターは常にベストな判断ができるとは限らないからです。その反面コンピュータ処理はダイスを振るより高速なので、単位時間にたくさんのイベントをコンピュータ上では処理できます。 上記はこれらを反映したものです。
SW NW