【書評】 ヴィル・フェイ著 「SS戦車隊」 上下


 【書評】 ヴィル・フェイ著 「SS戦車隊」 上下

 読みました.
 特定の主人公がいるのではなく,SS戦車隊に所属していた何人もの隊員の手記集なんですね.
 体験者の手記は,まるで自分がその場にいるかのような臨場感があります.

 アルデンヌ攻勢は,ちょっとお粗末杉じゃあないかい,独・米両軍にとって.
 ティーガー2が通るには道が細すぎる,弱すぎる通れませんって.
 事前偵察はなにやってんの.
 米軍も,町の中央部にドイツ戦車が入ってくるまで気付かないとか.
 うーむ.

 敵の攻撃の最中に,戦車から出てキャタピラ修理する話は,くどいぐらい出てきますね.
 キャタピラ損傷の深刻さ,頻繁さが伺えます.
 そんな中で修理するなんて,すごい勇気だ.
 ヤーボの機関砲弾がエンジンを貫通.
 一晩かけてエンジン修理.
 どうやって修理するのか,想像も付かない.

 「住宅団地」の土道で,戦車が雪解けの泥道に沈んでいる写真・・・・.
 そこの住人,普段からどうやって通行しているんだろう.
 戦車であれなら,生身の人間は道に沈んで溺死するかも.

 ベルリン戦.
 砲撃中のソ連軍砲兵のすぐ後ろで,水汲みを続ける市民の写真.
 シュール過ぎる.

軍事板,2012/01/08(日)

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