国軍の章だけ読み終わった.
パキスタンであれほど国軍の権力が強いのは世俗化した政治家たちに比べて,腐敗のイメージが低く,安定した権力装置として国民から信頼されているからだそうだ.
軍部自身もそう自負しており,積極的に国政に発言する傾向があるという.
また,軍内部の主流派も,独立から現代まで思想が異なり,現在は親米派が少ないという(個人的にはここでアフガンでのグダグダに納得がいった)
あと,内部の感情としては,90年代のアフガン内戦による難民の国内流入に,国際社会が何もしなかった事に,根強い反感があるそうだ.
そしてその難民の流入っていうのが,多大な影響を今のパキスタン社会に及ぼしているってのは知らんかった.
まだ他のページが結構残っているけど,パキスタンの現代を理解するうえで,とても役立つ本だと思う.