「Gパン主計ルソン戦記」を読みました. 筆者は第一師団の砲兵から,幹候試験を経て陸軍経理学校を卒業し,孫呉に赴任し, 戦局の悪化によりルソン島に上陸し,ゲリラに狙撃され負傷.本隊と離れ,ルソン島を 彷徨し,戦病死寸前で終戦を迎えた方です. マニラを逃れた民間人の悲惨な姿も描かれています. 死んだ母親の遺体にすがって放心した眼差しの少女. その少女は数日後に白骨と化していた.飢餓の戦場. 慰安婦と別れや,看護婦との儚い恋の物語も織り交ぜ,中々読み応えのある一冊でした.