【質問】 M4戦車の76mm砲は,榴弾の性能では75mm砲よりも劣っていたそうですが,何故ですか?


 【質問】
 M4戦車の主砲である76mm砲は,徹甲弾では75mm砲よりもすぐれたものだが,榴弾を撃つときにはその逆だった,と以前読んだ事があります.
 それまでは,単純に口径が大きい方が威力が大きいと思っていたのに,何かワケがあるのですか?

 【回答】
 簡単に言うと,砲の口径が大きくなっても,中に入ってる炸薬の量が少なければ,威力は小さいということです.

 設計の理由ですが,単純に言うと対戦車能力を重視したということです.
 そして対応ですが,当時は75mmの貫徹力のなさが緊急の問題でして,問題とされた76mmの榴弾威力の少なさは,目をつぶることになりました.

 ただ,現場では炸薬量の多い75mmが歩兵支援用に好まれたので,76mm砲型に生産の主力が移行してからも,並行して生産されました.

 あと,さらに榴弾の威力の高い105mm砲型も生産されてます.
 砲を改良せず,用途によって使い分けたということです.

バッチ3 :軍事板,2002/08/03

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