【回答】
大気の上空には電離層が60kmと80kmにあり,短波は電離層に反射されて伝搬します.
60度の角度で発射された電波が,高度60kmの電離層に反射し,60度で受信される地点は,tan(60°)=√3ですから,60/√3=34[km]の倍の68[km]になります.
※電離層の高さは前もってレーダーで計測しておきます.
また,実際の計算では,地球の曲率も考慮に入れます.
この特性を利用すると,受信角度から発信点までの距離が,正確にわかります.
また,同時に方角がわかると,正確な座標が導けます.
この電波の入射角度と方角が,同時に測定受信出来る施設が自衛隊にはあり,これで北朝鮮のどこから発信された電波かを特定してます.
不審船の無線もこの施設で傍受され,不審船がどこから発信していたか,どこと交信していたかが,正確に特定されてました.
軍事板,2002/09/18