【回答】
そういうのは基本,騎士階級が下馬戦闘する際ぐらい.
しかも銃やクロウボウに弱い上,重さはしっかりあるのですたれていった.
あと,中世の気合い入ったプレートメイルは乗馬前提に造られていて,下馬すると重すぎて一人じゃ動けないやつもある.
そして近世以降,銃の発達に対抗して胴体だけ重装甲にし,重さとコストの問題を解決した胸甲騎兵という騎兵が現れるが,歩兵の場合は銃を喰らったらあきらめるという方向に進化する.
>板金鎧満載の金ぴか軍団
簡易なプレートメイルつうか胴鎧+鉄かぶとぐらいなら,中世の傭兵や歩兵もつけてたし,そういうのも外見的には重装に見えるかもしれない.
ただ楔帷子+プレートメイルの上下と厚手の服を重ねた,本格的な重装備とは全然別物.
【回答】
胸甲騎兵の全盛期がナポレオン戦争のころか.
それ以後,元込め式だとか,ライフル銃とか出てきて,小銃の発射速度と命中精度が格段に向上するにつれ,騎兵という兵種自体が,主戦場の決戦兵科の地位から追われるようになる.
クリミア戦争とか,普墺戦争とか,普仏戦争とか,南北戦争とか….
もっとも,第1次世界大戦でも胸甲騎兵はいたし,それどころか騎兵はWW2にもいたけど,それは喩えて言えば,「旧世代戦車を未だに運用している後進国」みたいなもん.
それ以外揃える・更新する金が無いとか,技術が無いとか,必要性がなかったので更新が先送りになったままだったとか.
そういう所でも共通しているのは,何と言うのか…まあ軍事にはよくある話ってことなのかもな.
だからアメリカ軍にだって,緒戦には騎兵隊がいたし,ソ連のコサック騎兵もドイツ軍戦車部隊に突撃して,榴弾と機銃でなぎ倒された.
それを行った(行わざるを得なかった)ヘルマン・フォン・オッペルン・ブロウコニスキー大佐は,自身も乗馬のエリートで金メダリストという,なんとも酷な話……