【質問】
>海軍は短期決戦の戦略でした.
>1944年には,アメリカ海軍には大艦隊が出現します.
>開戦前から艦隊法成立で分かっていました.
>そうなれば,日本海軍に勝ち目はありません.
>その前に,勝たねばなりませんでした.
だったら,効果がすぐに現れない通商破壊作戦で,トン数戦争なんかやってる暇はないんでは?
しかも正面の敵のアメリカに対してでなく,わざわざインド洋なんかで.
アメリカの通商路は,アメリカ大陸沿岸部にしかないのに. †
【回答】
ミッドウェー敗戦後の日本海軍は,積極的攻勢に出る力を失ったため,インド洋で始めようとしていたトン数戦争を本格化させる道を選びました.
そのための兵力移動も始まっており,ガ島攻防戦が生起しなかった場合,南雲機動部隊は再びインド洋で暴れる予定でした.
1943年中を耐え忍び,徹底的にインド洋の通商を遮断してしまえば,英国に何らかの政変が起きる可能性は高いと踏んでいたのです.
実のところ,この期に及んでもなお,日本軍の戦略は一本化されてなかったのです.
ガ島への進出は,空母を使えなくなったため,基地航空戦力を主体としたFS作戦の一環,その準備行動でした.
これが連合軍の反攻を呼び込み,敗戦への一里塚となったのは御存じの通り.
ゆうか ◆u8WC078ef5ch in 軍事板,2010/11/23(火)
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