【回答】
夢を壊して悪いが,双胴船型は横方向の揺れに原理的には強いが,横波に対して激しく揺れる,という欠点があるのだよ・・・.
簡単にひっくり返ったりしない代わりに,揺れそのものは酷くなるのだ.
なので,空母には最も向かない船型と言ってもいい.
また,船ってのは実は,コンニャクみたいにたゆんたゆん動くの.
一見がっちりした硬い鉄の塊のように見えて,あんだけ大きいと,柔構造とみなすべきなんだよね.
その動き回る二つの船体は,それぞれが機関を持ち,前進するのだが,それは二つの前進ベクトルがあるってこと.
何万トンもある船体を前に押し出す,何万馬力っていう巨大な出力のね.
その大パワーが2つ,整合されずにズレてしまった場合,船体をつなぐ上構にはとんでもない負荷がかかる.
左右のパワーが均等な分だけ,その負荷は大きい.
三胴の場合,推進軸は中央にしかないか,両脇はあっても中央よりずっと小さな出力.
だから左右がブレても,中央がパワーで強引に引っ張れるわけだな.
何より,固定翼機を余裕を持って運用できる広さの飛行甲板持つだけの双胴船型にしたら,物凄く馬鹿でかい(というか,馬鹿広い)船になる.
となると,建造/整備するためのドックの制約が物凄く大きくなるので,建造困難度と維持コストが莫大なものになるだろう.