【回答】
表向きはあんまり無い.
細かな所での配慮とか,親と仲のいい軍人とか,世話になった元部下とかに目をかけてもらえることは多少あっても,凄く優遇されるなんて事は無い.
むしろ,組織,特に,国防を預かる組織の場合,「親のコネ」で入った者は,反対にしごき上げられる教育方針になりやすいよな.
「偉いさんの子息をぶん殴れるのは今のうち」って事で,教育などでは厳しく当たられる事の方が多く,そういう手記もある.
そもそも軍隊は階級が全て.
階級が低ければ,どこの偉い家の生まれだろうと関係は無い.
例外的に王族とか皇族とかぐらい.
これが前近代的な,18世紀までの,貴族様が軍隊の上部を占めるような時代の組織なら,親のコネ=甘やかしって図式はありうるけれど,ベースが戦前とはいえ,大日本帝国の軍組織とかだと,そういうのは無いな.
親のコネ=甘やかしって図式は,親がワンマン社長やっている会社くらいの物なので,軍隊ではまず無い.
(組織によっては,そういう優遇が,親の昇進や自身の進退問題として問われることすらありうる)
思うに,むしろ戦前の日本,特にWW1前後くらいまでだと,派閥的な振り分けの方が主流だった.
第1次大戦時の遣欧日本艦隊(2個駆逐隊だけど)の,艦隊司令の人(海軍少将 佐藤皐藏当時45歳 海兵18期)の人事だって,この人は岩手出身だから,どこの派閥にも入っていない=派閥がかばう必要が無いのが,任命の1理由だったりする.
軍隊はセクショナリズム(部局割拠主義)の強い組織構造なので,個人の能力が高くても,「親のコネ」で入った場合,その親に敵対している組織や部署,人物などからの政治的失脚を狙った妨害なども,現実には多々あるので,「夢を」見過ぎないように注意.
有能なのに,「親のコネ」で入ったと陰口叩かれるし,親と敵対している人間からも狙われる事を考えたらねぇ・・・.