【回答】
現代のレーダーは波長可変ではあるが,波長が大きく違うと,発振素子のサイズ,構造そのものが変わってくるから,単一素子では共用できない〜効率が著しく落ちる.
従来のパラボラ型の反射アンテナでは,2つの発信源を使用してアンテナを共有する試みもあったが,現代のAESA,ESAの利点を活かすためには,単一素子が2つの大きく異なる波長を発振,受信する必要があり,これが難しい.
また,両波長は同時に使用されることが多いため(遠距離広域走査と近距離精密走査&追尾),仮に単一素子がある程度の能率で共用できたとしても,実際にはそれぞれの波長に素子が割り振られ,性能を維持するためには素子数=レーダー面積が増える可能性が高い.
それなら,2つの違うレーダー列べて同時に使う方が,開発から設計,維持までずっと楽でいいという事になる.