【質問】 何故アメリカは,空母搭載回転翼機の一部を,他艦に移そうと考えないんでしょうか?


 【質問】
 ニミッツ級などの米空母は,任務の多様化による搭載機数の増加で手狭になっています.
 そこで,一部のヘリを他の艦に移そうと言う発想があってもおかしくありません.
 ですが,一向に建造される気配がありません.
 何故アメリカは,ひゅうが型の様な艦を建造し,空母に搭載する回転翼機の一部を他艦に移そうと考えないんでしょうか?

 【回答】
 大前提として「任務の多様化」によって「搭載機数の増加」をしてません.
 しょっぱなから間違ってます.
 米空母のとった道は,機数の増加ではなくマルチプル化です.

 1970年代の米空母航空団の標準編成は
F-4ファントム×24,
A-6イントルーダー×39,
KA-3スカイウォーリア×5,
E-2ホークアイ×4,
UH-2シースプライト×3,
C-1トレーダー×1
の合計76機.

 1990年代は,
F-14トムキャット×18,
A-6イントルーダー×24,
EA-6プラウラー×4,
E-2ホークアイ×4,
S-3バイキング×6,
SH-3シーキング×6,
C-2グレイハウンド×1
の合計63機.

 現在は,
F/A-18ホーネット×48,
EA-6プラウラー×5,
E-2ホークアイ×5,
SH-60オーシャンホーク×4,
C-2グレイハウンド×1
の合計63機.

 以前より,かなり機種・機数共に減っています.
 その分,各機体が様々な任務をこなせるものに更新されています.
 近い将来はF/A-18ホーネットの半数が,F-35ライトニングとX-47ペガサス無人攻撃機で更新される予定で,また,電子戦機もF-18系列のグラウラーに更新されます.

軍事板,2010/11/23(火)

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