【回答】
レプシロ空冷エンジンはWW2レベルだと,ほぼ星型エンジンになるのが決定してる.
これは前後幅が狭い反面,前方投影面積が大きくなり,空冷という関係上,外気を入れなければならないため,造波抵抗が増大する.
しかもプロペラ後流もろに受ける位置で.
一方,水冷では水平対向やV型やX型などを選ぶ事ができ,前方投影面積を減らせるのみならず,外気流を直接エンジンに入れずに済むため,流線形にしやすい.
そのため造波抵抗が小さくなり,前方視界や下方視界も良好になる.
が,水冷技術が要求され,同時に重量増加になる.
つまり水冷が高速性能に有利なのではなく,双方メリット・デメリットがあって甲乙つけがたい.
特に日本は水冷技術の蓄積が浅く,また,軽快な戦闘機を好む気風もあったため,高速と水冷はイコールにはならない.
現代では水冷技術が枯れたのと,速度の争いはジェットエンジンに持ってかれたため,航空用レプシロエンジンといえば水平対向の水冷式が一般的になった.