【回答】
中世・近世初期のプレートアーマーの,中古率と新調率がどのくらいかというデータは無いが,基本的にプレートアーマーは,着る人間個人ごとの体格にあわせて作られるから,完全オーダーメイド.
フルプレートとなると,時代によりけりだが,30キロ前後の重量になる.
これが身体にフィットしてると,負荷が均等にかかって走ることも可能だけど,身体にフィットしてないと歩くことすら困難になる.
試しに2kgぐらいのダンベルを,不均等に身体に鎧分の重量つけて,歩いてみるとよくわかる.
仮に現代でも,フルプレートはオーダーメイドになる.
他人用に作られたものを使用する時は,鍛冶屋に行って再調整してもらわないといけなかった.
(あるいは似た体格の人が使用していた,ちょうどいいものを探して着用する)
つまり,新調できる資金の余裕のある人間でも,オーダーメイドじゃ作るのは手間がかかるから,ずっと同じ物を使い続ける事になる.
新調できる資金を持たない人間…貧乏傭兵なんかははなおさら,イチイチ再調整する金も持ってない.
自然と古いものでも,多少の破損は修理してずっと使い続ける事になる.
そしてそれは,「先祖代々」になる時もある.
プレートアーマーそのものが高価だってのも,一要因だが.
現在に換算すると,大鎧で2000万ぐらいだっけ?
西洋のほうはわからんけど,同じぐらいだと考えて,ある程度生産性が向上して,日本でいうおかし具足みたいなのができても,数百万程度のコストはかかってそう.
もっとも,富裕貴族なら,予備の鎧なんかは複数持ってるのは当たり前だったそうだから,ケチケチしていたというわけでもないが.