【回答】
ヒンデンブルク号の火災原因については,近年支持されている説では,
「船体の外皮に耐候性を増すために塗布された,アルミ粉入りの塗装に,静電気が溜まり,そのスパークでまず外皮が燃えた」
とする見方が有力.
映画製作当時の定説では,水素爆発説が有力だった.
アメリカ爆破説は当時もあったと記憶するが,扱いとしては当時としても電波に近い.
もちろん映画は映画.
映画製作者自体が,あれが真相と主張しているわけでもない.
ヒンデンブルクの事故にかこつけて,アメリカがヘリウムを売らないからだとドイツが難癖つけたのは事実.
でも,大陸間輸送手段として飛行船に将来の芽がないことは,事故の時点で明白だった.
穿った見方をすると,ヘリウム獲得の口実に,旅客飛行船の運航を続けていたとも.