【質問】
 ヒグマとかライオンなどの猛獣相手には,ショットガン・スラッグ弾がいいのは定説ですけど,アサルトライフルはダメなんですか?
 アサルトライフルの銃撃を耐えられる生物の存在が,正直信じられないんですけど.

 【回答】
 ハンティングはただ撃ち殺せばいい,というものではなく,なるべくきれいな姿を保存したいというのがハンターの心情です.
 そのため,大口径ライフルで急所を一発で仕留めるのが理想です.
 突撃銃でぐちゃぐちゃにしてしまっては,剥製もきれいじゃないでしょ?

 また,1発あたりの運動エネルギーは当然,ライフル弾等に劣りますので,分厚い脂肪と毛皮を持つ猛獣相手にはやはり心もとありません.
 ダメージは与えられるんで数撃てば効果はありますが,一発や二発で動きを止めるのが無理なのも事実.
 簡単に言うと,吹っ飛ばすだけの威力がありませんので,危なくて仕方がありません.
 射ってダメージは与えられますが,そのまま突っ込んできます.

 例えば,現代のアサルトライフルに多く使われている5.56mmとほぼ同規格の223レミントンという弾がありますが,大型獣相手にする狩猟用ライフルの世界では,全くの力不足です
.  そんなライフルで狩猟に出ようとすると,いたずらにゲームを傷つけ苦しめる虐待者だと見做されかねません.
(そもそも日本だと,狩猟用ライフルとしては口径が小さすぎて,威力が足りないという理由で許可になりません)

 7.62mmNATOとほぼ同規格の,308ウィンチェスターという弾もありまして,こちらのライフルはかろうじて認められるレベルですが,それでも「かろうじて」です.
 308Winは「ベイビーライフル」なんて呼び方もあるくらいで,大口径ライフルが扱えない小柄な人(子供とか女性とか)が妥協してもつものであり,もっと力があれば,さらに上の口径の高威力の弾を使うライフルを持つのがマナーです.

軍事板,2010/12/06(月)

 なぜかといえば,アサルトライフル弾は人体に命中後,前後が逆になるよう回転して,大きな穴を開けつつ停止するからです.
 エネルギーを人体内に無駄なく伝えるよう設計されているため,人体の枢要部まで貫通すれば十分であり,人体を突き抜けてしまうと,そのエネルギーはムダになるので,貫通力はあまり大きくありません.

 ヒグマの場合,なにしろ分厚いので,弾は枢要部までなかなか到達しないため,数撃って失血させるか,たまたま比較的浅い部位にある大血管に当たるのを期待するしかありません.
 フル口径のライフル(7.62mmNATO)であれば,かなり状況は改善されるでしょうが.

system ◆systemVXQ2 in 軍事板,2010/12/06(月)

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