【回答】
メリットっつーか,薬莢の尻が膨らんでた時代だと,弾倉を長くするとどうしてもああなる.
それ以前のクリップ時代も.バナナ型に彎曲させて並べてる.
また,前の方にちょっと向く分,真っ直ぐな弾倉に比べると装弾数を多くした場合に長くなりすぎるのを,ちょっと抑える事が出来る程度かな.
通常,実包には僅かな搾り(テーパー)が掛けてあり,この寸法差によって,スムーズな装填と排出を狙っています.
薬莢を並べてみればわかりますが,密着させると必ず曲線を描きます.
このカーブにあわせて設計された弾倉は,装填もスムーズに行える,と言う経験則から,製造が困難であっても,バナナ状の弾倉が必要だったのです.
日本は逆に,バナナ弾倉以外の,工数の少ない方法で作動性を確保しようと,色々な方式を試したのですが,結局バナナ形の箱型弾倉が最良である,と結論を出し,ベルトリンク式への移行は戦後になってからの事です.
ちなみにカラシニコフ自動小銃の試作品には,銃身先端まで届くような100連発弾倉と言うものがありました.
円筒でない弾を縦に並べてバナナ型でない,直弾倉にしようとすると,いろいろな仕掛けが必要になり,高価で重く,故障しやすいものになるから,みたいなネガティブな説明しかないですね.
上記の説明どおり,少し短くなる分,伏射時に弾数が多い弾倉を使える,てのも一応メリットですか.
ちなみにデメリットとしては他に,ストレートな弾倉に比べて,スプリングの圧がダイレクトでない分,ややジャムりやすいというのが強いて言えば欠点でしょうか.
下から叩き込んで装着,ってのも少しやりにくいかな.
弾の装填時にも,机の上に弾倉立てて入れるのが少し面倒くさそう.