【回答】
そのような提案自体はあったそうです.
しかし以下の理由により,投入を見送ったそうです.
まず,戦艦武蔵ですが,竣工したのが昭和17年8月です.
普通は戦艦の戦力化には半年は要するので,ガダルカナル戦には間に合いそうもありませんでした.
次に戦艦大和ですが,
1,
主力の温存.
当時,日本軍は米軍の本格的反抗は昭和18年中期以降と予想していた為,艦隊決戦の主力である大和を,その時まで温存しておきたかった.
2,
速度の不足.
完全に制海権,制空権を掌握していない状態での艦砲射撃は,一撃離脱になるしか無く,その点,最大戦速27ノットの大和では,他の巡洋艦等と歩調が合わせ辛く,ガダルカナル戦には適さなかった.
3,
船体が大きすぎた.
やはり,完全に制海権,制空権を掌握していない状態での艦砲射撃は夜襲にならざる負えず,浅瀬や珊瑚礁で囲まれた狭いガダルカナル島周辺に夜間接近するのはリスクが大きかった.
4,
航続距離の不足.
トラック島に有る燃料では不足だった.