【回答】
代替核物質まとめ回答.
プルトニウム,ウラン以外の兵器に応用可能な核分裂物質として,トリウム,プロトアクチニウム,ネプツニウム,アメリシウム,カリフォルニウムが挙げられます.
このうち,現時点で兵器として実用可能なのはトリウムです.
ウラン以上(鉛並み)に豊富に存在し,レアメタル精製の副産物として得られます.
しかし,単独では連鎖反応を起こさないため,熱核兵器のタンパーとして3段目の核分裂反応に寄与する程度の使用方法しかなく,それもU-238に劣ります.
U-238を使うのが正解.
プロトアクチニウムは臨界量が大きすぎ(あるいは無限大しても不可能),ネプツニウムは20〜100kgの臨界質量とはなりますが,Np-237は半減期も長く使用可能.
しかし人工元素であり,大変高価で割に合いません.
アメリシウム(Am-241)も臨界質量は25〜85kgと大きく,高価で,自壊によって大きな熱量を常に放出するため,兵器としての実用化は困難です.
Am-243の放熱はマシですが,Am-241から人工的に作るため,大変高価です.
カリフォルニウムは臨界質量が2〜6kgと小さく(反射材,爆縮によって1kg以下にできる),小型核兵器には魅力的,製造も可能ですが,一発あたりの原料費が(Cf-251の場合)1兆円を越えると言われています.
無理っぽい.